2009年10月28日水曜日

最も簡単なTeXのインストール for Snow Leopard

Macで、TeXのインストールに初挑戦しました。
PCでは、TeXのインストーラーはkakuto3、編集にはWinshellというお手軽さを重視した環境を使っていました。Snow Leopardの場合は、何を使うのが簡単かを試行錯誤した結果、pTeXでTeX本体のインストールを、エディタにはTeXShopを使うという結論にいたりました。







TeX環境構築のおおまかの流れは、以下のようになります。
  1. Drag & Drop pTeXのインストール
  2. TeXShopのインストール
  3. 各種設定
  4. おまけ




    • LaTeXiT for Keynote
    • MacVim for TeXShop





PCでのWinshellによるTeX環境と互換性があるように、TeX環境を構築していきます。

1. Drag & Drop pTeXのインストール
まずは、JIS X0212 Characters for pTEXよりパッケージをダウンロードする。
必要なのはSnow Leopard (Mac OS X 10.6.x)専用の
  • Drag & Drop pTeX
  • ESP Ghostscript 7.07.1

の二つ。また、Ghostscroptの方はパッケージの中で必要なのは、EPSGhostscriptだけですので、インストールもその一つで大丈夫です。
ちなみに、スタイルファイルを追加する場合の、追加先ディレクトリは /Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf/ptex/platex となります。

2. TeXShopのインストール
まずは、TeXShopよりインストーラーをダウンロードする。画面上部に"Direct Download"というリンクがあります。
アプリケーションをインストールしたら、次は環境設定をおこなっていきます。

3. 各種設定
基本的には、pTeXのパッケージの中にあるReadMeで指示されている設定を踏襲しています。
以下、"TeXShop 環境設定"での設定項目です。
  • "書類"タブのエンコーディングで"Japanese (ShiftJIS)"を選択
  • "内部設定"タブの(pdf)TeXのパス設定を /Applications/pTeX.app/teTeX/bin に変更
  • "内部設定"タブのpdfTeXのTeXを pdftex --shell-escape に変更
  • "内部設定"タブのpdfTeXのLaTeXを pdflatex --shell-escape に変更
  • "内部設定"タブのTeX + dvips + distillerのTeXを空欄にする
  • "内部設定"タブのTeX + dvips + distillerのLaTeXを Xtexshop に変更
  • "タイプセット"タブの"デフォルトのスクリプト"を TeX + DVI に変更

次に、pTeXの初期設定をおこなうために、一度pTeXを起動します。初期設定をおこなうかを聞かれるので、実行。
この作業は、スタイルファイルを追加するたびに必要なようです。
ここで、念のために一度システムの再起動をおこないます。
TeXShopでTeXソースを作成し、"タイプセット"を実行すれば、pdfファイルが出力されるはずです。

4. おまけ
ここからの内容は、必要な場合のみおこなって下さい。

一つ目は、KeynoteにTeXで記述した数式を貼るLaTeXiTの環境構築です。
追記(2009/12/8): LaTeXiT ver.2.0以降では、以下の設定だと正しく動作しません。コメント欄にて、ver.2.0以降での方法を教えていただければと思います。
まずは、http://pierre.chachatelier.fr/programmation/latexit.phpよりLaTeXiTをダウンロードし、インストールします。
次に、環境設定です。LaTeXiTの環境設定"Preferences"から"Composition"タブを選択、"Behaviour"で"pdflatex"を選択。"pdfLaTeX"のパスは /Applications/pTeX.app/teTeX/bin/pdflatex と入力。これは、直接入力します。"Change"から選択することはできません。これで、数式が作成されるはずです。使い方は、LaTeXiTのtipsが詳しいです。

以下は、LaTeXiTの追加的な設定です。プレゼンテーションで用いる場合、見易くするためにゴシック系のフォントを使うことがあると思います。そのためには、"Preferences"から"Preambles"タブを選択 \usepackage{sfmath} を追記しsfmathスタイルファイルを使用するようにします。
また、数式を白抜き文字にする場合、"Preferences"から"General"タブを選択、"Default color"で白(Snow)を選択します。しかし、純粋な白を選択していると一部数式が正しく表示されないバグがあります。それを回避するためには、色選択パネルで左から二番目のメニューで、"Brightness"を95%くらいに設定をします。

二つ目は、TeXShopの外部エディタとしてVim(MacVim-KaoriYa)を用いる場合の設定です。
TeXShopの設定は、環境設定の"書類"タブで起動時に"外部エディタでソースを編集"を選択します。次に、Vimの設定です。こちらは、TeXファイル用に使用しているftpluginのtex.vimを公開します。キーマップをいくつか追加してあるので、参考にしてカスタマイズして下さい。"cmd+r" でタイプセットをおこなうように作られています。元々はVim/TeXShop integrationを参考に作成しました。日本語環境を考慮してエンコードをsjisで固定してあります。

3 件のコメント:

  1. i'm trying to using Tex with japanese support. One question here, do i need to install mactex 2009 1st?

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  2. of course you can built TeX which use Japanese TeX source in MacTeX.
    but i also guess one of easy ways is the way on this blog: using pTeX not mactex

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  3. LaTeXiT ver.2.0以降 の件ですが、ESP Ghostscript 7.07.1に同梱の32bit版バイナリの上書きインストールで解決できましたよ。

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