2009年11月16日月曜日

TeXShopでBeamerを使う方法


TeXShopでは、Beamerを使用するためのテンプレートが用意されている。
Beamerは、TeXを用いてプレゼンテーション用のスライドを作るためのスタイルで、特に数学系やヨーロッパで利用されることが増えている(らしい)ものです。
このBeamerを使用するための環境構築法を、今回は紹介します。


以前"最も簡単なTeXのインストール for Snow Leopard" としてSnowLeopardでのTeXの環境構築方法を紹介したが、この方法で構築したTeX環境にてBeamerを使うことを想定しています。また、Beamerの使い方としては、"Beamer V3.0 を使ってみる"が詳しい。しかし、このページで説明されているインストール作業は今回は不要なので、間違っておこなわないように注意!

閑話休題
パソコン買おうかな…
家にパソコンがないから、Blogを書く時は、Evernoteの作業メモをもとにiPhoneのメモ帳で書くだけ書いて、blogpressでアップしている。でも、結局あとでパソコン上で確認はしなきゃだしなぁ。でもパソコン買うと、インターネットも契約しなきゃだから、やっぱいらないか。せめてiPhone用のVimを誰か作ってくれないかなぁ。Bluetoothキーボードでも良いけど(笑)


本題に戻ります。
TeXShopのBeamerテンプレートから、そのまま使おうとすると、PDFファイルが文字化けしてしまったり、\pauseなどのBeamer特有のコマンドが正しく動作しなかったりします。そこで、以下のように、TeXShopの環境を整えていきます。

1. PDFファイルのしおりの文字化けの修正

TeXソースのプリアンブル部で

\AtBeginDvi{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}}

と文字コードを指定する。
本文がShift-JISになっているので、それに合わせる。
(って理屈だと思う)


2. pauseなどのBeamer特有の機能を正しく動作させる

つまり、psutilsがpTeXには含まれていないので、インストールする。
CTANよりpsutilsをダウンロードして、解凍する。
インストールする前にMakefile.unixの中身を修正する必要がある。

perlの場所の変更
PERL = /usr/local/bin/perlからPERL = /usr/bin/perl
manの場所の変更
MAN = /usr/local/share/man/manからMAN = /usr/local/man/man

ファイル名をMakefileに変更して、インストールする

sudo make install

makeが使えない場合は、Xcodeがインストールされていない場合があります。OS Xのインストールディスクからインストールをして下さい。
次にこのpsutilsをTeXShopで使えるようにする。
~/Library/TeXShop/EnginesにBeamer.engineというファイルを以下の内容で作る。

#!/bin/tcsh
set path= ($path /usr/texbin /usr/local/bin /sw/bin)
set tex_source = $argv[1]:r
set temp_ps = temp.ps
platex $tex_source
dvips -P pdf -f -t a4 -o $temp_ps $tex_source.dvi
psnup -1 -W128mm -H96mm -pa4 $temp_ps $tex_source.ps
rm $temp_ps
ps2pdfwr -sPAPERSIZE=a4 $tex_source.ps $tex_source.pdf



このファイルの一番下の行には空白行が必要!あと、文字エンコードはUTF8です。
TeX環境を更新するために、一度pTeXを起動して、初期設定をおこなう。
TeXShopがこのスクリプトに従うように、TeXソースファイルの先頭に以下のコメントを追記する。

%!TEX TS-program = Beamer

以前に作成された、dviやpdfのファイルがある場合には、念のためTeXソース以外を一度すべて削除しておく。また、この部分は"Beamerクラスの文書を扱う(TeXに関する覚え書き)"を参考にさせてもらいました。

これでBeamerスタイルがTeXShopで利用可能になる。
まだ、Warningは大量に出てるので、理由のわかる人いましたら、教えて下さい。

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